1人でも多くの救急患者を救うために。
救急医療用リアルタイム動画配信システム Dr. now(ドクター・ナウ)
2009年2月、阪神高速技術株式会社は、道路点検技術を応用した「救急医療用リアルタイム動画配信システム Dr. now(ドクター・ナウ)」を発表しました。
救急医療現場の強いニーズに応えて、道路分野で培った情報通信技術を応用し、救急患者の容態や観察情報を救急車内などから医療機関へリアルタイムに高精細な動画で伝え、人命救助に貢献しようとするものです。
本システムは、救急患者の容態や観察情報の動画配信に加え、バイタルデータなどのグラフ情報を撮影(可搬用カメラを設置した場合)することで、救急隊員と医師の情報伝達をより的確に行うものです。
救急患者の状態を、全身映像から局部映像にいたるまで確認できるため、医師は、患者の容態をより正確に把握できます。
また、救急隊員は、医師からこれまで以上に具体的な指示が受けられるため、安心して処置できるようになります。
救急隊員が小型カメラを携行することにより、災害現場の状況を確実にかつ迅速に伝達でき、効率的な医療トリアージ※を実現することができます。
※医療トリアージ
災害医療などにおいて、最善の救命効果を得るため、傷病者を重症度と緊急性により分別し、治療の優先度を決定すること。

開発経緯
阪神高速道路の構造物の維持管理においては、定期的な点検、点検結果の診断、必要な補修・補強実施という一連のサイクルを適切に行うことにより、構造物を良好な状態に保ち、延命化を図っていますが、これら維持管理を行う現場においては、海上部や特殊橋梁など、技術者が近接するのが困難な場合が多々あります。阪神高速技術株式会社では、情報通信技術を活用し、各種現場情報を遠隔地の技術者がリアルタイムに動画像として確認するためのシステムを開発しました。
一方、救急医療現場においては、救急隊員は一刻一秒を争う中で、さまざまな患者の病状を医師に伝達するとともに、それに対する指示を受け、迅速に対処する必要に迫られていますが、こうした重要な情報伝達については携帯電話による音声情報に頼っているのが現状であり、救急隊員と医師の情報伝達をより的確に行うシステムが求められていました。
そこで、今回こうした救急医療現場の強いニーズに応え、高速道路の維持管理分野で培ったシステムを応用した、救急医療分野向けのリアルタイム動画配信システム Dr. now(ドクター・ナウ)を開発いたしました。
システムの特徴
移動時も映像が途切れないリアルタイム動画配信の技術
通信状態を自動的に解析し、電波状態の悪い現場や移動中でも、通信を途切れさせない動画配信ができます。
配信動画は、携帯電話を含む複数の端末で同時に確認できます。
通信費などのランニングコストを低減
安価な通信費を採用できるシステムなので、ランニングコストを低減できます。

市販の機器を活用できるコンパクトなシステム
市販の機器が使用できるので、システム構築費用が大幅に抑えられます。
万全のセキュリティーを確保
医療現場での使用は患者のプライバシー保護が必要なため、通信に万全のセキュリティーを確保しています。
今後の計画
今後の計画として、在宅医療などの他の医療業務への応用に対応するべく、順次システム構築を予定しており、訪問看護・訪問医療、災害現場等様々なシーンで活用し、道路事業で培った技術を社会貢献に役立てます。
病院・消防にて実証実験を実施
医療現場での実用化にあたり、阪神高速技術株式会社は、医療機関側の受入準備体制構築及び搬送中の適切・迅速な指示などへの寄与について、その効果を検証するべく病院、消防にて実証実験を実施しております。
実施期間
平成21年12月〜平成22年3月まで
阪神高速技術株式会社
Dr. now(ドクター・ナウ) ソリューションサービス
【大阪本社】
〒550-0005 大阪府大阪市西区西本町1丁目4-1 オリックス本町ビル12階
TEL:06-6110-7398 FAX:06-6110-7201
阪神高速技術株式会社WEBサイト:http://www.hex-eng.co.jp/










